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オトワが滝の伝説

オトワが滝の伝説

日浦字須田に、高さ二〇メートル程の大きい崖がある。

昔高知県高岡郡檮原村字上イソという部落に、オトワという農家婦人がいた。

ある日の朝飼育中の牡牛に水を与えに牛小屋に行った。

その牛が水を飲まないので、婦人は腹を立てて水桶を蹴ったところ、牛も大いに興奮し怒って、牛小屋から飛び出し、婦人を追いかけてきた。

婦人もやむなく山谷を越えてここまで逃げて来たが、牛も後を追って来た。

婦人も疲れ果ててこれ以上逃げる体力もなく、この高い崖に登れば安心と上にあがった。

ところが牛もまた駈登ったという。婦人は絶対絶命逃げばなく崖から飛んだ。

牛もまた飛び下りて共に死亡したと伝えられている。

部落の人々はその死を哀み、丁重に葬り、牛馬の神大日如来としてお祀りしている。

今は女と牛の飛んだ高い岩は、オトワが崖と言い、お祀りしている場所を大日様と呼んでいる(故山本安次談)。

オトワガ滝
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